こんにちは。東京飯田橋の反り腰と腰痛専門ランバー整体院の石川です。
突然ですが、皆さんはチアリーディングというものが一体どんなスポーツか知っていますか?
実は私、大学時代にチアリーディングで全国制覇を成し遂げています。
ミニスカートでポンポンを持った女の子が、野球やラグビーなどの応援をしている場面を想像する人が多いでしょう。確かにそれも間違いではありません。チアの基本は「相手を応援すること」ですからね。
チアリーディングは、スタンツと呼ばれるアクロバットな技やダンス、モーションと呼ばれるチアならではの動きを組み合わせて2分30秒の演技を行う団体競技です。
人が宙を舞うバスケットトスや、人の上に人が乗るピラミッドなどは見たことがある方も多いでしょう。
それらの技をおこなうに当たって、3つの役割(ポジション)が存在します。
① ピラミッドの一番上に乗ったり跳んだりして一番目立つトップ
② トップを跳ばしたり主に土台となるベース
③ 技の状況を把握しトップとベースをまとめ、指示を出すスポッター
このそれぞれの役割をお互いに信用し合って行うことで、アクロバットな技ができるという事ですね。
さて、そんな感じで一見華やかそうなスポーツであるチアリーディングですがやはり怪我は絶えません。高難度な技を完成させるにあたって打撲、骨折、脱臼、切り傷、脳震盪などはどんなにお互いが注意していても起きてしまう事があります。
中でも、腰痛を訴えるチアリーダーはかなり多いですね。
タンブリング(バク転などの床運動)やジャンプの着地なども要因に挙げられますが、一番多い要因はスタンツ(ピラミッドなどの組体操)です。
腰痛になりやすいポジションとしてはやはり土台である耐えのベース。
そしてピラミッド(人が3段まで重なる技)の2段目であるミドルです。
ベースが腰痛になりやすい原因はなんとなく想像がつきますよね?
直立した自分(ベース)の肩の上にもう一人直立した人間(ミドル)が乗る。
そのミドルはさらにトスで跳ばされてきたもう一人の人間(トップ)の足を捕まえ、自分の腕に乗せて耐える。
つまりこの時、土台になっているベースには自分以外に丸々2人分の体重の負荷がかかることになります。
さらにトップがトスの際にフル(1回転)、ダブル(2回転)をしながら乗ってきた場合、それ以上の負担がベースにかかります。
※1-1-1という技の場合
次にミドルです。
ミドルの腰にかかる負荷としては、自分の体重+丸々1人分(トップの体重)なのでベースに比べると負荷は少なく思えますよね?
しかしミドルは地上のような安定した場所ではなく、ベースの肩の上に立っています。
そんな不安定な場所で跳ばされて来るトップの足を捕まえ自分の腕に乗せるのですが、トップが毎回捕まえやすい位置に跳んでくるとも限りません。
トスが低かったりフルの回転が足りていなかったとしても、ミドルはトップの足を自分の方へ引き寄せて乗せねばならないのです。
前傾姿勢などの無理な体勢で耐えると、腰へのダメージはかなり大きくなります。
さらにミドルは自分がベースの上から落ちてしまうというリスクもあるので、体力筋力だけでなく「絶対落とさない。」「絶対落ちない。」という強い精神力も必要になりますね。
このように腰に膨大な負荷がかかるせいで腰痛を起こす場合もありますが、ベースやミドルに限らず骨格の歪みや不良姿勢によって腰が痛くなることもあります。
スタンツだけでなくチアリーディングはそれなりの筋肉量を必要としますが、体が歪むと筋肉は本来の力を発揮できません。
また関節の可動域も制限されるので、柔軟性が求められるパフォーマンスに影響が出たりします。
ストレッチを日頃からやっているチアリーダーは多いですが、体の歪みまで気にしている人はあまりいないのが現状です。
「最近腰が痛いなあ….。」
「こっちの足は上がるのにこっちは上がらない…。」
「もしかして体歪んでるかも…。」
そんなお悩みをお持ちのチアリーダーの皆さんはぜひご相談ください。
チアリーディングは危ないスポーツというイメージを持つ方も多いです。
笑顔の裏側で痛みや苦しみに耐えるチアリーダーは一体どれ程いるでしょうか。
実際、私もどれだけの怪我をしてきたかわかりません。
それでも楽しいと思えるのは、命を預けられる、命を預けてくれる仲間がいるからでしょう。
絶対受け止めてくれる!という強い信頼関係と絆があるからこそ、人を感動させるような技や演技を作り出す事ができるのですね。
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