こんにちは、東京飯田橋の反り腰専門ランバー整体院の服部です。
今回は、「テレワーク腰痛」についてお話ししていきます。
テレワーク腰痛という単語を皆さまはご存知でしょうか?
なかなか聞き慣れない単語だと思いますが、昨今このテレワーク腰痛など、テレワークになったことで腰など体の痛みを訴える方が大幅に増えています。原因としては、もちろん新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの増加です。多くの方が週の大半を通勤や通学していたにも関わらず、新型コロナウイルスの流行により、通勤、通学回数の減少や完全在宅になったと思います。
では、なぜ通勤や通学が無くなっただけで、勉強時間や業務内容などは変わっていないにも関わらず、今まで、腰痛と無縁だった方や以前より悪化している方が多くなっていると思いますか?
その答えは大きく分けると2種類存在します。
1つ目は、通勤、通学時間の減少、外出の自粛による筋力低下です。
現在1日の歩数目安は、8000歩程度が目安となっており、2020年1月に厚生労働省から発表されたデータによると、男性は1日当たり6794歩、女性は1日当たり5942歩となっています。このデータからも分かりますが、新型コロナウイルス流行以前から、日本人の1日歩数目安は大幅に下回っていました。
それに加え、新型コロナウイルスの流行によって、テレワークが増加し、外出が自粛されている現在は、更に下回っていることは確実と言えます。
この歩数減少により、下半身から徐々に筋力が低下し始めます。そうすると、腰の筋肉が下半身の筋力低下を庇うようになり、酷使するようになります。それに加え筋力低下により、今までご自身の体重を支えきれていたものが支えきれず背骨の土台になっている腰椎(腰の骨)や骨盤に過剰な負担が掛かり腰痛が発症しやすくなるのです。
2つ目は、デスク環境の変化によるものです。デスク環境といっても、ディスプレイやキーボードなどの周辺器具ではなく、椅子やデスクなどの周辺環境の変化です。
ほとんどの方は、図のような椅子やデスクでお仕事されていたのではないかと思います。しかし、テレワークになってからこのような環境でお仕事されている方はかなり減ったのではないでしょうか。
現在、ほとんどの方は、リビング用の椅子やテーブルでの作業か、床に座りながらローテーブルで作業されているのではないでしょうか。人によってはソファに丸まりながらノートパソコンで作業されている方もいると思います。では、座って作業すること自体は変わっていないにも関わらず、椅子やデスクが変化することでどうして腰痛の発症や悪化を招いてしまうのでしょうか?
元々日本人は、海外の方に比べて、腰痛になりやすいというデータがあります。日本人を始めとするアジア圏の人は、欧米諸国の方に比べ、遺伝的に筋肉量が少ないと言われています。
しかし、それ以上に発症リスクを高めている習慣があるのです。
それは、床などの硬い所に座る習慣だと言われています。
硬い所やクッション性がない所で作業すると硬い座面から大きな反発が発生し、その反発力が臀部(お尻周辺)から腰部にかけて徐々に負担を掛けることで、腰痛が発症してしまうのです。
その為、床に座り、ローテーブルでの作業はもちろんのこと、オフィスチェアよりもクッション性がないリビング用の椅子で作業することは、腰痛の発症や悪化を招いてしまうのです。
このように、テレワークがきっかけになったことで、今まで以上に腰痛の発症リスクは増加しています。
予防法としては、運動不足の方は、踏み台昇降などをオススメしています。台、もしくは雑誌を束ねたものを用意して頂き、右脚から左脚の順番で昇って頂き、右脚から降りる。その次に左脚から右脚の順番で昇り、左脚から降りるといった簡単な運動ですが、筋力低下を防ぐ重要な運動になります。
地べたやリビング用の椅子で作業されている方は、座面との間に一枚でもいいのでクッションや座布団を入れるようにしてください。1枚あるだけで座面からの反発が防げる為、臀部や腰部にかかる負担を軽減させることが可能になりますでので、是非一度試してみて下さい。
ご自身で運動やストレッチはしているものの、腰痛が改善しない方は、一度ご相談下さい。
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