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執筆者の写真lumbar

中国の怖い風習!纏足(てんそく)とは?

こんにちは。東京飯田橋にある、反り腰専門ランバー整体院の石川です。


私は趣味で、世界の変わった風習などを調べるのが好きで、よく「変わり者」と言われます(笑)

そんな中、整体師としてとても興味深い、古い中国の風習がありました。


中国と言えば、日本に比べ遥かに歴史は長く、経絡や漢方など、医学に関してとても発展していますよね。


特に「足」は、内臓など、身体のすべてが足裏に繋がっているとされ、重要視されています。

当院でも、足の使い方や重心など、足に注目することが多いのですが、そんな大事な「足」にまつわる、古い中国の纏足(てんそく)という少し怖い風習のお話を紹介します。


世界では、その国によって、美しいとされる女性像は様々です。

髪の色や目の色、体型、顔の形など。それぞれ個性があっていいですよね!

そんな中、少し前の中国では、ひよこのような、いわゆる「よちよち歩き」の女性が美しく、魅力的とされていました。

しかし、このよちよち歩き。実は故意にそう歩く訳ではなく、無理やり足の形を変形させ、しっかり歩くことができない状態にされているのです。


女の子は5、6歳。早ければ3歳くらいになると、母親や祖母などの手によって、纏足にさせるべく、親指以外の足の指を折られ、足裏に無理やりくっつけられます。

その状態でさらに、できるだけ足のサイズが小さくなるように、足全体を折り畳むようにして、布できつく縛り、固定します。

もちろん、女の子は痛みで泣き叫びますが、足が小さければ小さいほど、嫁の貰い手が増えると信じられていたため、家族はその子の将来の為、心を鬼にして、その儀式を行っていたと言われています。


一般的に、成人女性の足は約23㎝~25㎝です。

しかし纏足の女性は、成人でも約10㎝弱。中でも、9㎝が最も美しいとされ、皆それを目指して痛みに耐えていたのです。


現代ではとても考えられないような風習ですよね…。


骨折による、足の腫れや膿みもひどかったようですが、固定した布を取ると、綺麗に矯正できないため、足が安定するまでは、決して布を外さなかったようです。

当時、男性にとって、纏足の素足はとても官能的なものとされ、夜を共にする男性にだけ、女性は布を取り、素足を見せると言われています。


そして、一度纏足にされた女性は、一生その足のまま。走るどころか、まともに歩く自由さえ奪われていたのです。その結果、ひよこのようなよちよち歩きになってしまう訳ですね。


本来、人間は歩くときに、かかとから地面に着地し、指で地面を蹴るようにして動きます。ですが、指とかかとが近づくように、無理やり矯正された纏足女性は、それができません。

重心も非常に不安定になり、その分、筋肉への負担は尋常ではないと思います。

脚などの筋肉をうまく使えず、足だけでなく、腰や膝など様々な部位に痛みを抱えていたのではないでしょうか。


男性の目を引くために、一生痛みと戦い続ける…。整体師としても女性としても心が痛みます。


もちろん、現代ではこの風習は完全に廃止されていますが、現在でも、ご高齢の纏足女性は一部存在します。

しかし、小さな自分の足を誇りに思い、家族を恨むのではなく、むしろ感謝をしている様子を見て、女性の本当の強さというものを感じました。

自分の子どもに痛い思いをさせるなんて、辛くない母親などいませんからね。


いかがだったでしょうか?

美しさや母の愛について、とても考えさせられる内容でした。

これからも、身体にまつわる、世界のおもしろい風習などを紹介していくので、ぜひ読んでみてくださいね!


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